ボルト』ボル

飼い主ペニーを探してアメリカ横断の大冒険. でもOPからのスピーディーで格好のいい劇中劇には敵わない. ボルト、ミトンズ、ライノといった3キャラクターが凄く愛らしくて、展開が読めるとはいえ面白いお話なんですけど、やっぱりOPの劇中劇が面白すぎて最後までどこか物足りなさを感じてしまう映画でした. 本編前の『カーズ: 東京レース』が全く面白くなく、でも本編が始まるとカメラワークといい、スピード感といい、とにかく全てが格好よくて面白い劇中劇「ボルト」で一気に大興奮. でもそこからこの映画は面白いんですけど、このOPの劇中劇を超える面白さはなかったんですよね. しかも私もかつて犬を飼っていた時に一度だけ愛犬に脱走されて一日中探し回った経験があるのですが、この映画を見ているとボルトがペニーのことを思って心配するように、あの時も愛犬はこんな気持ちになっていたんだろうかと思うと切なくて切なくて. ペニーの気持ちを自分の過去と重ね、ボルトの気持ちをあの時の愛犬と重ねると、いつ涙腺が崩壊してもおかしくない状態でした. 特にミトンズが語る悲しい過去はもう見てられないほど切なかったです. ただこの映画ではボルトはドラマの世界を現実世界と思い込んでいるという設定があるので、ミトンズを悪の手先だと思ったりしていることで多少はその切なさが緩和されていたのは個人的にちょっとありがたかったです. あれが泣ければ子供ばかりの上映回の中で私は号泣していたかも? でしたから. でもこの映画を振り返ってみると、ボルトの魅力が時間を追うごとに徐々に霞んでいく気がしたのに対して、悩んだ末にボルトを応援しにくミトンズやただひたすらヒーローに憧れ続けるライノの存在が凄くよかったです. 特にライノはどことなく 『ギャラクシー・クエスト』 でのヲタク少年みたいで、感情的にならずに「ボルトを助けに行く」と言えるところは格好いい! またクライマックスにハリウッドスタジオでミトンズが両手でライノを抱えながら助けるシーンもかわいかったです. 普通に考えたらハムスターはネコの餌なのに、あれが愛らしく見えるのもディズニーの巧さなんでしょうね. ちなみに兵庫県では字幕版の上映がないということで、私は3Dではない吹替版を見たのですが、佐々木蔵之助さんや江角マキコさんの声優ぶりも素晴らしかったのですが、個人的にはペニーを演じた白石涼子さんが出演されていたことがとても嬉しかったです. nike 通販 奈良県出身で声優を本職にしているとはいえ、やっぱり「うりょっち」こと白石涼子さんの声は癒されますわ. ラジオ関西で昔放送していた「白石涼子の視界良好ふんたららん」をちょっと思い出しながら、ほんわかした気分で映画を見れましたよ. てな訳でこの映画の後に見た 『サマーウォーズ』 が面白すぎて、この映画の記憶も危うく吹き飛ぶところでしたが、この映画も全体的にはまぁ面白い映画でした. そういえば、ウチの犬も車に乗ると窓から顔を出すのが好きでしたわ. 飼い主としては体を支えておくのがちょっとしんどいんですけどね. 深夜らじお@の映画館 はこの3キャラクターが貨物列車に乗りながら風景を眺めている後姿が映ったシーンで号泣しかけました.