広島原爆慰霊碑へ長年献水 被爆者の宇根利

米金融機関が不正な住宅差し押さえをしていたとされる問題で、米司法省は9日、米金融大手5社が計250億ドル(約2兆円)を支払うことで連邦政府や49州の司法当局と和解した、と発表した. 米金融危機のなかで住宅を差し押さえられた人たちに現金が支払われることになる. 米国の産業界と政府の和解金では、1998年に健康被害への補償として、たばこ産業が払った和解金(2千億ドル超)以来の規模. 和解に応じたのはバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)、シティグループJPモルガン・チェースウェルズ・ファーゴアライ・ファイナンシャル(旧GMAC). 問題とされたのは、住宅ローンが支払えなくなった人たちの住宅の競売手続き. 経営が悪化した金融機関は、大量の差し押さえ物件を素早く現金化するため、借り手の実情などを定められた手続きに従って審査せず、機械的に競売にかけていたとされる. 宇根 利枝さん(うね・としえ=原爆犠牲者の慰霊碑への献水を長年続けた被爆者)が10日、急性心臓病で死去、93歳. 葬儀は13日午前11時から広島市南区皆実町3の3の19の光徳会館で. 喪主は長男俊雄さん. 爆心地から約2.7キロの陸軍兵器補給廠(しょう)の託児所で保母として働いていた時に被爆. 10年後に広島市西区の小高い山できれいな滝を見つけたことから、被爆当時に水を求めていた重傷者を思い出し、以後半世紀にわたって広島平和記念公園をはじめ広島県内約120カ所の慰霊碑に献水を続けた. 2004年に広島市民賞受賞.