日経平均、終値9003円 一時9100円

2日の東京株式市場で、日経平均株価終値は、前週末より3円30銭(0.04%)安い9003円48銭だった. 前週末にニューヨーク株が大幅に上がったことなどで、午前中には一時、9100円台をつけた. 取引時間中に9100円台を回復するのは、約2カ月ぶり. 前週末に欧州連合(EU)の首脳会議で、欧州債務危機への具体策が示されたことで、不安感が和らいだ. ただ、その後は様子見から再び9100円台を割り込んだ. 東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は、同0.74ポイント(0.10%)低い769.34. 出来高は14億6千万株. 中国人民銀行(中央銀行)は16日から、米ドルに対する人民元の変動幅の制限を1日あたり上下0.5%から1.0%に広げる. 変動幅拡大は2007年5月以来約5年ぶり. 通貨管理を緩め、「国際通貨」の仲間入りを目指す姿勢を示すねらいとみられる. 温家宝(ウェン・チアパオ)首相は3月の記者会見で「人民元為替相場は(市場の動きを反映した)均衡水準に近づいている」と語った. そして、人民元を「比較的大きく変動する」よう変動幅を広げる方針を明らかにしていた. 変動幅が広がれば、経済成長が続く中国に投資しようと人民元を買う動きから、人民元がドルに対して値上がりする可能性がある. ただ、外国為替市場では「人民元の大幅な上昇にはつながりにくい」(日本の大手銀行)とみている.