ザ・フライ』ザ・戦国BA

デヴィッド・クローネンバーグ監督のイメージをグロい映画監督に、そしてジェフ・ゴールドプラム=ハエ男というイメージを定着させたことでもお馴染みのこの傑作、いや怪作. もともとは1950年代のSF映画のリメイクなんですけど、まぁこれほどストーリーよりも映像が印象的すぎる映画もそうはないと思います. 特に主人公セスがハエへと進化していく過程はもう2度と見たくないほど気持ち悪い映像でしたよ. これまでマッドサイエンティストの映画はたくさんありましたが、自ら実験台となって行ったテレポーテーション実験にハエという異物が混入するというのが妙にリアルなんですよね. もしこの異物が他の生物なら観客もこの映画を単なる創作の範囲を抜け出ないモノとして捉えることでしょう. でも今後もし人類がこういう物質転送装置を開発し実験を行う場合に、もっとも異物として混入してくる可能性が高い生物は何か? と考えたら、やはりそれは蚊やハエといった生物になってくるんですよね. しかもハエというのは蚊よりもいろんな特殊能力を持っていながら、我々人類がハエに対するイメージは蚊以上に「汚い、気持ち悪い」といったもの. そんなハエと人間が遺伝子レベルで結合するというのが、あぁ~考えただけでも気持ち悪い! さらにこの気持ち悪さをデヴィッド・クローネンバーグ監督はゆっくりと描いていくのがこれまた気持ち悪い! 始めは変な毛が生えて、粘膜が溢れ出し、肉片が剥がれ、やがて人間性を失って完全に人間大のハエになっていく・・・. あぁ~思い出しただけでも気持ち悪い! またこの気持ち悪さに拍車を掛けるように恋愛要素が巧く絡んでいるのが、これまた絵的に気持ち悪い! だってセスがどんどんハエ化していくのに対して、ジーナ・デイビス演じるベロニカの彼に対する愛はどんどん深まっていくんですよ. これは見方によれば献身的な無償の愛でもあるんですけど、こういう愛が描かれれば描かれるほど、逆にハエ男の気持ち悪さは際立つという演出にもなっているんですよね. この演出はさすがデヴィッド・クローネンバーグ監督と言わんばかりのものでしたよ. そして驚いたことに、何とそのデヴィッド・クローネンバーグ監督がこの『ザ・フライ』をセルフリメイクすることが決定したとか. クローネンバーグ監督自身、監督人生として初めてのセルフリメイク挑戦になるそうですが、VFXが1986年当時よりも格段に進化している現代ですから、映像も凄いことになるんでしょうね~. しかもこの特殊趣味の監督のことですから、『猿の惑星』のように安易にVFXを取り入れてオリジナルの恐怖を消し去ってしまうのではなく、どこか手作り感のあるVFXにすることでオリジナル以上の恐怖と気持ち悪さを味合わせてくれるような気がしますよ. あぁ~このセルフリメイク作は期待して見るべきなのか、それとも期待して見て後悔してしまうのか. いろんな意味で楽しみです. 深夜らじお@の映画館 は森高千里さんの「ハエ男」もちょっと好きでした.

夏に向かって、いざ出陣! カプコンWiiプレイステーション3用ソフト『 戦国BASARA3 』の扇子が、アミューズメント景品として2011年6月上旬から登場. 取扱店舗などの詳細は、下記のホームページで確認してほしい. サイズ(広げた時のサイズです) : 約100mm×200 mm 4種アソート.