無認可保育室で乳児死亡 母親2人、賠償求

土肥修一】夏に流行のピークを迎える「咽頭(いんとう)結膜熱」の患者が、冬に入り再び増えている. プールの水を通して感染しやすく、「プール熱」とも呼ばれる. 国立感染症研究所が18日に公表した調査では、4週連続で増え、同時期では過去10年で最多となり、専門家は注意を呼びかけている. 全国3千カ所の指定医療機関から報告された患者数は、最新の1週間(2日~8日)で1カ所あたり0・66人. ピークの6~7月ごろと同水準に迫りつつある. 鹿児島、佐賀など九州や島根、広島でも多い. 最近は冬にも流行している. 温水プールの増加などが理由に考えられるが、はっきりしていない. 今季はさらに、例年と違うタイプのウイルスも多く確認され、免疫を持つ人が少ないために大きな流行になっている可能性がある. 個人が運営する無認可保育施設で、うつぶせ寝で放置されて乳児が亡くなったなどとして、千葉県東金市群馬県太田市の母親2人が20日、それぞれの運営者に対して約3千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした. 訴状などによると、千葉県東金市の母親(35)の次女(生後4カ月)は2011年12月22日、うつぶせで寝かされた約2時間後、呼吸がないことが分かり、病院に搬送されたが死亡が確認された. 群馬県太田市の母親(20)の長女(生後4カ月)は12年12月29日、仕事帰りに迎えにいった際、目を閉じたまま動かなかったため、救急車で搬送したが、約1時間半後に亡くなったという. 児童福祉法では6人以上の乳幼児を預かる場合は、都道府県に届け出る必要がある. 原告側の弁護士によると、千葉県の保育施設は6人、群馬県の保育施設は14人の乳幼児を預かっていたが届け出ていなかったという. 原告らは、二つの保育施設の運営者らが掲げていた民間資格の発行元の法人についても、「教育と指導を徹底する義務があった」などとして損害賠償を求めている. 安倍内閣は25日夕、国の安全保障にかかわる機密情報を漏らした公務員らへの罰則を強める特定秘密保護法案を国会に提出した. 防衛、外交、スパイ活動の防止、テロ防止の4分野で、情報が漏れた場合に国の安全保障に支障をきたすおそれがある情報を「特定秘密」に指定. 漏らした公務員らは最長で懲役10年の罰則が科せられる. 特定秘密保護法案の全文秘密保護法と日本版NSC.