asahi.com(朝日新聞社): 福島

政府は23日公表した7月の月例経済報告で、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しつつある」とし、2カ月連続で据え置いた. 海外経済についても、「全体として減速感が広がっており、弱い回復」とした6月の判断を維持した. 国内景気は、東日本大震災の復興需要による公共投資や住宅建設などが下支えしている. 個人消費も6月に続き「緩やかに増加」していると判断. エコカー補助金の恩恵で新車販売が好調なほか、旅行も増えているという. 一方、海外経済では、中国の景気の拡大テンポについて「やや鈍化している」とし、6月の「緩やかになっている」から下方修正した. また、スペインなどの財政の先行きに「根強い不安」があると指摘. 「こうした海外経済の状況が、我が国の景気を下押しするリスクとなっている」と警戒感を示した. 経済産業省原子力安全・保安院は11日、東京電力福島第二原発の復旧計画を作成し、提出するよう東電に指示した. 保安院は「(今回の指示は)冷温停止を着実に維持するためのもので、再稼働を目標にした指示ではない」としている. 第二原発1~4号機は大震災発生時に自動停止した. 外部からの電源は確保されていたが、1、2、4号機は炉を冷やす設備が津波で流された. 昨年3月15日までに機器の交換や仮設ケーブルを敷くことで冷却機能を回復させ、炉内の温度が100度以下になる冷温停止になった. 保安院の指示は、国の原子力災害対策本部が昨年12月26日に同原発原子力緊急事態宣言を解除したのに伴うもの. 未復旧となっている一部の非常用ディーゼル発電機や核燃料プール冷却設備の復旧や仮設ケーブルの補強などを盛り込み今月中の提出を求めている. 出版社は、定番の観光ガイドをスマホ向けに次々と電子化している. 地図大手の昭文社が、アップルのiPhone向けに売り出した、東京スカイツリー周辺を案内する観光ガイド(350円)が人気だ. 自分の居場所や、ツリーの撮影スポットが地図上に示される. アシックス バッシュ 昭文社は1年半前に観光ガイド本「ことりっぷ」、今春には「まっぷるマガジン」の電子化を始めた. 同社の紙の出版事業の売上高は、6年で3分の2に減少. 一方、電子版ガイドやカーナビ向け地図といった電子事業は伸び、出版事業の半分に迫る. 黒田茂夫社長は「電子版の知名度はまだ低いが、本で蓄積した情報と『見せる』ノウハウを生かしやすい」と話す. JTBパブリッシングも昨年から「るるぶ」の電子版を始めた. 現在は沖縄、韓国など6地域. 今のところ本の売り上げは減っていないが、担当者は「本は重たい、道で開くのが恥ずかしいという声があった. スマホになじんだ層にファンを広げる」. 夏の旅行シーズンでの普及に期待を寄せる. (福山亜希、高重治香).