電気必要ないなら動かさない」 大飯再稼働

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について、福井県の西川一誠知事は24日の記者会見で「(電力消費地や国が)電気が必要でないと言うならば、無理して動かす必要はない」と述べた. 西川知事は、再稼働に反発している関西の自治体に対する政権の対応の遅さを批判しており、改めて再稼働に向けた政権の決意を促す意味があるとみられる. 19日に開かれた関西広域連合の首長会合では、細野豪志原発相が再稼働への理解を求めたが、出席した知事らから「安全確認の態勢が不十分」として再稼働に否定的な見解が相次いだ. 西川知事は、こうした関西の首長らの言動について「消費地が将来の見通しもないままいろんなことを言うのは望ましくない」と批判. 同会合で大阪市橋下徹市長が「1~3カ月の臨時運転」を提案したことについては、「ご都合主義は話にならない」と不快感を示した. 一方で、西川知事は「いくら何でも政府の対応が遅すぎる」と政権の対応にいらだちを見せた. 「関西の同意を待っているわけではない. 政府が姿勢を示すことで解決できる」とも述べ、関西の首長への説得を打ち切ってでも再稼働への決意を示すよう政権に求め、野田佳彦首相のリーダーシップを改めて促した. 長野県警の現職警察官2人が、車の使用者情報を県警OBの探偵業者に漏らしたとされる事件で、愛知県警は21日、漏洩(ろうえい)の見返りに報酬を受け取ったとして、長野県警松本署梓川駐在所の巡査部長石黒俊雄(60)、須坂署小布施町交番の巡査部長倉品宏(50)の両容疑者=地方公務員法違反罪で起訴=を、加重収賄の疑いで再逮捕し、発表した. サッカー通販 賄賂を渡していたとして探偵業平林大生(だいお)容疑者(60)=同=も贈賄の疑いで再逮捕した. 3人とも容疑を認めているという. 個人情報ビジネスをめぐっては、国家公務員の神奈川労働局職員が、職歴情報を漏らして報酬を受け取ったとして加重収賄の疑いで逮捕、起訴されている. 愛知県警は今回、警察官が職権で調べることができる車の使用者情報をもとに不法な利益を得ていた事態を解明する.