自民、増税法案の8日採決を容認 首相は党

日本銀行総裁で「平成の鬼平」とも呼ばれた三重野康(みえの・やすし)さんが15日、心不全のため東京都内の病院で死去した. 88歳だった. 通夜、葬儀は近親者のみで行う. 喪主は長男隆(たかし)さん. 後日、「お別れの会」を開く予定. 連絡先は日銀政策委員会室秘書課(03・3279・1111). 旧制大分中(現大分上野丘高)に通い、東大法学部を卒業後、1947年に日銀入行. 旧大蔵省出身の澄田智総裁の下で副総裁を務めた後、89年に第26代総裁に就いた. 日銀生え抜きの大物といわれた. 94年までの総裁在任中は、バブルの膨張と崩壊への対応に追われた. 85年の「プラザ合意」後の円高不況に対応するため、金融緩和が長期化し、バブルが発生. 総裁就任から間もない89年末の大納会には、日経平均株価が史上最高値の3万8915円を付けた. 自民党は7日午前の幹部会で、消費増税関連法案を8日の参院特別委員会で採決する日程を容認した. ダウンジャケット メンズ 一方、野田佳彦首相側は自民党谷垣禎一総裁との会談を検討している. 自民党はこの日の役員会で、最終的な対応を谷垣総裁に一任することを決めた. 参院特別委での協議では、民自公3党は8日に採決する日程で合意した. 石原伸晃幹事長は7日の幹部会後の記者会見で「法案採決をめぐり混乱が予想されるが、打開することができるのは首相の決断だ」と強調. 採決に応じる前提として、改めて、法案採決前の野田首相による解散の確約を求めた.