元わだつみ会理事長・中村克郎さん死去

財政難に苦しむ大阪府泉佐野市で、市の命名権(ネーミングライツ)を売って歳入を確保する案が浮上している. 千代松大耕市長は「もし手を挙げてくれる企業があれば検討したい」と期待を込めるが、変更は府の同意や市議会の賛成が必要で、ハードルは高い. 市職員が市の資源を活用した有料広告募集を検討するなかで、自治体名や市の愛称、市道命名権売却、職員の制服への広告募集といった案が出たという. 6~11月に企業などから提案を募る. 大阪市橋下徹市長は「本当に面白いアイデア」と賛意を示した. 「泉佐野市」の名称は1948年、佐野町の市制移行に伴い誕生. 自治体名変更には府知事の同意と、条例案の市議会での可決が必要だ. 総務省によると、自治体名の売却は「聞いたことがない」. 川端達夫総務相は23日の記者会見で「市の名称は安定的に同一であることが望ましいし、財政健全化のために頻繁に名前が変われば、各方面への影響が大きい」と指摘した. 中村克郎さん(なかむら・かつろう=元日本戦没学生記念会わだつみ会〉理事長、医師)が22日死去、86歳. 葬儀は24日午後0時30分から山梨県山梨市上石森155の1のアピオセレモニーホール山梨で. 喪主は妻照子さん. 戦時中に学徒出陣した戦没学生の手記をまとめ、ベストセラーになった「きけ わだつみのこえ」を編集、出版した中心メンバーだった.

モミジで有名な国の名勝、佐賀県神埼市の九年庵(くねんあん)で、5月1~5日に春の一般公開があり、新緑の庭が散策できる. 市観光課は「鮮やかな新緑のモミジには勢いがある」と話している. 九年庵は佐賀出身の実業家、伊丹弥太郎が明治時代に建てた別邸と6800平方メートルの庭園からなる. ピンクや白のツツジが見ごろになっている. 春の一般公開は3回目. モミジが色づく秋だけに公開していたが、観光客から「春の庭も見たい」という声にこたえて始めた. 一般公開は午前8時半から午後4時まで. 高校生以上300円.