中国の未来選ぶ時」 詩を書いた民主活動家

ルパート・マードック氏率いるニューズ社傘下の英大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(廃刊)による盗聴事件で、同社側が英俳優ジュード・ロウさん、プレスコット元英副首相ら被害者19人に賠償金を支払うことで合意した. ロウさんには13万ポンド(約1500万円)が支払われるという. 英メディアが19日、一斉に伝えた. タイムズ紙電子版によると、賠償金支払いで合意に達したのはこれで計37人となった. ほかにも賠償を請求されており、総額は2千万ポンド(約23億8千万円)を超す可能性があるという. (ロンドン=伊東和貴). 経営不振に陥っている半導体大手ルネサスエレクトロニクスは、国内に19ある工場のうち10以上を3年以内に売却や閉鎖で整理し、工場の従業員を4千人減らす方針を固めた. 過剰な生産体制をスリム化する狙いだが、地元の雇用に影響が出るおそれがある. ルネサスはこのほか、5千人の早期退職者を募るなどして、グループ従業員約4万3千人の28%にあたる計1万2千人超を減らす方針だ. 従業員約1800人を抱える携帯電話向けの半導体開発会社「ルネサスモバイル」(東京都)を売却することも検討する. ルネサス日立製作所三菱電機NEC半導体部門が母体で、全国に散らばる3社の生産工場をそのまま引き継いだ. 地元への配慮もあり、その後も十分な整理統合を進めてこなかった. 時が来たよ、中国のみんな――. 中国で民主化を求める「茉莉花(ジャスミン)革命」が呼びかけられた昨春、こんな題材の詩を詠んだ浙江省杭州の民主活動家に対し、杭州市中級人民法院は10日、国家政権転覆扇動罪で懲役7年の判決を言い渡した. 香港やマカオのメディアが伝えた. 判決を受けたのは、朱虞夫氏(58). 担当弁護士によると、朱氏は中東で民主化運動「アラブの春」が盛んだったころ、12行の詩をインターネット上に発表した. 「広場はみんなのもの. 足もそう. 広場に行って選択をする時」とつづり、「今こそ、自分たちで中国の未来を選ぶ時だ」と結んだ. 朱氏は詩を書いた後の昨年3月、当局に連行され、逮捕された. 弁護士は「朱氏はネット上にあふれるジャスミン革命の情報に興奮し、詩を書いた. 深刻なことになるとは思っていなかったようだ」. 取材に応じたり、政治犯や家族を支援したりしたことも罪に問われているという. 香港紙明報によると、朱氏は一審判決を不服とし、上訴を検討しているという. ナオミ・キャンベル、軍事裁判に巻き込まれ