INTERVIEW 東京ブランドのJLS

カール・ラガーフェルドが、ドレスデザインを手がけることが決まっている リリー・アレンのウェディングだが、シューズはルパート・サンダーソンが製作するという. リリーは、「ルパートは、フラットとヒールシューズの両方をデザインしているわ. それで、丘を駆け上がったり駆け下りたりすることができるわね」とコメントした. また、リリーが姉と昨年9月にオープンさせたストア「Lucy InDisguise」については、近々コレクションを発表する予定もある. 03秋冬のデビュー以来、テーラードジャケットを主軸としたコレクションを展開し、東京のメンズファッションシーンをけん引するジョン・ローレンス・サリバン(JLS). 10春夏からはレディスコレクションも本格展開する同ブランドのデザイナー、柳川荒士(やながわあらし)にブランド設立の経緯、デザインへの思いを聞いた. ―ブランド設立の経緯は? 子供の頃からファッションには興味があったのですが、2000年までプロボクサーをしていました. 引退後、イギリスに1カ月ほど遊びに行ったのですが、ロンドンのマーケットで、テイラードやライダース、トレンチなどのメンズファッションを目の当たりにして、ファッションの仕事がしたいと強く思いました. 最初は古着のバイイングからスタートしましたが、「買われたら終わり」ではなく、長く残るものを自分の手で作りたいと思うようになりました. ― メンズとレディスデザインに違いはありますか? メンズコレクションを手がける際には、自分が描いていたイメージを中和させる作業を毎回行ないます. つまり、着る人のそれぞれのパーソナルな部分が入り込める余地を作るのです. 例えば、すごくシャープなデザインには、ツィード素材でソフトにしたりといった具合にです. 逆に、レディスに関しては、自分では着られないということもあって、「着たい人が着ればいい」というスタンスで、潔くデザインできますね. そんな姿勢は、デザイナーとしてのモチベーションを保つのに非常に有効ですし、レディスは今後も積極的に続けていきたいです. ― レディスコレクションのデザインプロセスは? メンズで使った素材をレディスでどうアレンジするか、ということを前提条件として考えなくてはなりません. モンクレール ダウン その中で、シルクやプリントなど、フェミニンな要素も加えますが、コレクション全般の女性像としては、芯の強い、自立した強い女性をイメージしています. 自分の得意とするテイラードジャケットを、シャープに着て欲しいという思いから、どうしても強い女性像を描きますね. 今回は、友人でAMBUSH®ヴィジュアル・ディレクターのYoonとコラボレーションでライダースを手がけましたが、スタッズやチェーンが大胆にあしらわれたデザインは、そうした女性像の象徴的なアイテムともいえますね.