元三菱建設社長、天辰登吉郎さん死去: 朝

鈴木彩子】遺伝子を組み換え、植物の成長を早める手法を名古屋大学の木下俊則教授らが開発した. この技術をイネやトウモロコシなどの穀類に応用すれば、収穫量アップが期待できるという. 木下教授らは、植物の葉にある「気孔」に注目した. 気孔は、光合成に必要な二酸化炭素(CO2)を取り込む. 気孔が大きく開けば、それだけ多くのCO2を吸い込み、光合成が進むので、成長が早まると考えた. 気孔の開閉は、細胞膜にあるポンプが役目を担っている. 研究チームは遺伝子を組み換え、ポンプの数を増やして気孔を大きく開かせることに成功した. 気孔の開閉を人為的に調節する方法はこれまでなかったという. 天辰登吉郎さん(あまたつ・とうきちろう=元三菱建設〈現ピーエス三菱〉社長、元三菱鉱業セメント〈現三菱マテリアル〉副社長)が12日死去、98歳. 葬儀は近親者で行った. 喪主は次女坂倉多恵さん. 根岸拓朗】東日本大震災後、ただ一つ残っていた埼玉県加須市の旧騎西高校の避難所が27日、閉鎖された. 福島県双葉町の避難者が退去した. 東京電力福島第一原発事故双葉町民は避難を強いられ、2011年4月のピーク時には約1400人が生活していた. 避難者はその後、徐々に福島県や埼玉県の借り上げ住宅などに転居. 同避難所にあった町役場も今年6月に福島県いわき市に再移転した. 最後まで残っていた4世帯5人も27日に退所届を出し、避難所を出た. 午後5時半ごろ、町の職員が建物の入り口を施錠して、すべての明かりが消えた. 双葉町の大半は、帰還困難区域に指定され、事実上帰れない人が多い. 約6400人の町民は全国各地で避難生活を続けている.